はじめに:デッドラインを終えて
衆議院での予算案通過という一つの山場を越えました。しかし、高市政権の本当の試練はここからです。待ち受けているのは、自民党が過半数を失った「ねじれ」の参議院。
石破政権時代の選挙結果という「ツケ」が、今、予算成立の大きな壁となって立ちはだかっています。
1. 参議院の「壁」をどう崩すか?
現在、与党だけでは議席が足りません。当初は国民民主党の協力を前提としていましたが、状況は一筋縄ではいきません。
野党が突きつけるのは「衆院での審議が60時間以下だった」という形式論です。
私たち一般市民からすれば、**「時間は短くても中身が濃ければいいのでは?」「足りないならなぜ土日に会議をしないのか?」**と疑問に思うのは当然です。閣僚の負担やWBC観戦が取り沙汰される一方で、休まない勇気よりも、慣例という「休み」が優先される永田町の論理。このズレが、国民民主に「協力のメリットが薄い」と言わせる隙を与えています。
2. 暫定予算という「事務の地獄」を回避できるか
もし参議院で審議が滞り、3月中に予算が成立しなければ「暫定予算」を組むことになります。
これは単なる「つなぎ」ではありません。暫定予算を作り、その直後に本予算をまた作るという、官僚たちの膨大な事務作業が発生します。
「政治の停滞」と「行政コストの無駄使い」。これを防げるかどうかが、高市総理の実行力の見せ所です。
3. 高市総理の「妙案」を探る:キャスティングボートを動かす鍵
国民民主党が予算通過を遅らせるか、高市首相に付くか。その鍵は、高市総理が提示する「妙案」にかかっています。
邪推を恐れずに言えば、その妙案とは以下のようなものではないでしょうか。
「政策の丸呑み」という劇薬: 国民民主が掲げる「手取りを増やす」政策を、修正案としてそのまま予算に組み込む。
徹底した「情報公開」による世論喚起: なぜ土日審議が必要なのか、なぜ予算が遅れるとマズいのか。国民に直接語りかけ、野党にプレッシャーをかける。
高市総理は、既存の「根回し政治」とは違う、何か突破口を用意しているはずです。
おわりに:解決へのピースは揃っているか
不倫報道やカタログギフトといったスキャンダルは、あくまで表面的な火種に過ぎません。本質は、この「足りない数」をどう補い、国民の生活を守る予算を届けるかという一点に尽きます。
凡人の目には不思議に映る「土日休み」や「60時間の壁」。これらを乗り越える「妙案」を、私たちは期待を持って注視すべき時です。
