3月31日の「年度内成立」というデッドラインを前に、国会が激しく揺れています。
自民党の松山参院議員会長が立憲民主党の水岡代表に「土日を使ってでも審議を!」と頭を下げましたが、返ってきたのは「現実的に難しい」という冷ややかな言葉でした。
一見すると「ただの意地の張り合い」に見えますが、そこには深い**「政治の計算」**が隠れています。
1. 与党が「土日」を差し出してでも守りたいもの
高市首相率いる与党が、なぜここまで「年度内」にこだわるのか。
それは、4月1日に「暫定予算(つなぎの予算)」になってしまうと、**「政権の運営能力が足りない」**というレッテルを貼られてしまうからです。
首相のプライド: 衆院選を勝ち抜いたばかりの高市首相にとって、最初の予算が年度内に通らないのは、大きなマイナスイメージになります。
「4議席」の重み: 参議院で過半数に4議席足りない。この「ちょっとした隙」を突かれているのが、今の与党の苦しさです。
2. 野党が「十分な審議」を譲らない理由
一方で、野党が「時間はたっぷりかけるべきだ」と主張するのは、単に意地悪をしているわけではありません。
「熟議」という名の武器: 「しっかり議論できていない」という理由があれば、予算成立を遅らせることができます。その間に、政府の失言や政策の矛盾を引き出し、支持率を削る。これが野党にとっての「戦い方」です。
暫定予算は「野党の勝利」: 予算を年度内に通させないことは、野党にとって「政府に一泡吹かせた」という実績になります。
3. 「日切れ法案」だけは通す、という大人の事情
そんなバチバチの二人ですが、実は26日と27日の日程については合意しました。
日切れ法案とは?: 3月31日で期限が切れてしまう税金の特例などのこと。これを通さないと、4月1日から国民の生活が大混乱してしまいます。
ここだけは協力: 「予算本体は通さないけれど、国民生活を壊すわけにはいかない」という、最低限のルールだけは守る。これが今の国会の「ギリギリの均衡」です。
独り言のまとめ
「土日も働きますから!」という与党と、「ルール(審議時間)は守ってください」という野党。
どちらの言い分も、正論に見えてその裏には**「次の選挙」や「政権の体面」**が見え隠れしています。
僕たち国民からすれば、「土日でも平日でもいいから、早く安心させてくれ」というのが本音ですよね。
31日までに奇跡の逆転成立があるのか、それとも「暫定予算」という異例の事態に突入するのか。
ととは、この「4議席の空白」が生み出すドラマを、最後までしっかり見届けていきたいと思います。
(あとがき)
暫定予算になれば、4月上旬までこのハラハラが続きます。でも、これこそが「1票の重み」が生んだ、緊張感のある政治の姿なのかもしれません。
