【予算成立】薄氷の7票差。過去最大122兆円の裏で起きた「46年ぶりの異常事態」と高市政権の行方

国内

はじめに:11年ぶりの4月成立、その実態は「薄氷」

​2026年4月7日夜、令和8年度予算がついに成立しました。

総額122.3兆円という過去最大の規模、そして11年ぶりとなる「年度明け」の成立。

​しかし、その中身を紐解くと、手放しで「成立おめでとう」とは言えない、現在の高市政権が抱える綱渡りの国会運営が浮き彫りになりました。

​1. 「7票差」の衝撃と保守党の存在感

​参議院本会議での採決結果は、賛成126票 vs 反対119票。わずか「7票」という極めて僅差での成立でした。

​キャスティングボート: 自民・維新の与党だけでは足りない数を埋めたのは、日本保守党(2名)と無所属議員たちでした。

​百田代表の揺れ: 直前まで「状況は不透明」とSNSで発信していた百田氏ですが、最終的には「社会保障国民会議への参加」などの条件を自民から引き出す形で賛成に回りました。

​ととの視点: 結局、この「数」がなければ予算は通りませんでした。今後、高市首相は常にこうした小政党や無所属議員の顔色を伺いながらの政権運営を強いられることになります。

​2. 46年ぶりの「可否同数」という異常事態

​本会議に先立つ参議院予算委員会では、さらに衝撃的なシーンがありました。

予算案への賛否が**「同数」となり、最終的に委員長裁決**(国会法の規定で委員長が決める)で無理やり突破したのです。

​これは大平内閣以来、実に46年ぶりの出来事。

「少数与党」がいかに厳しい状況にあるか、そして野党(立憲・公明・国民など)の連携が強まっているかを物語っています。

​3. 「補正は不要」強気な高市首相の懸念

​予算成立後、高市首相はイラン情勢悪化に伴う「補正予算」の編成を現時点では否定しました。

​首相の主張: 「石油の供給確保にめどがついた」として、今のところは当初予算の範囲内で対応する姿勢です。

​野党の反論: 国民民主党の玉木代表などは「エネルギー価格高騰への対応が不可欠だ」と批判を強めています。

​122兆円もの予算を使いながら、今そこにある「ガソリン代高騰」などの国民生活への直撃に、この予算で本当に足りるのか? 首相の「強気」が裏目に出ないか注視が必要です。

​終わりに:ととの独り言

​今回の予算審議を通じて見えたのは、高市首相の**「突破力」と「危うさ」**の表裏一体な姿です。

​1月の解散で審議を遅らせ、年度内成立を逃し、暫定予算を組み、最後は委員長裁決で押し切る……。

維新の青島氏が「フルスイングの予算」と評しましたが、空振りに終われば国民生活に大きなダメージが残ります。

​特に、国債費(借金の利払い)が初めて30兆円を超えたという事実は重い。

私たちは、自分たちの血税が「メンツ」や「数の論理」だけで使われていないか、これからも厳しくチェックしていく必要があります。

​「新聞が伝えない、この7票差の重み」。

皆さんは、このギリギリの決着をどう評価しますか?

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