「今年で辞める予定なのに、忘年会の参加どうしますか？」
この質問、意外と答えにくいですよね。
- もう辞めるのに、わざわざ出る意味ある？
- 円満退社だから顔は出したほうがいい？
- 会社に不満もあるし、正直行きたくない…
- でも、参加率高いし、行かないと空気悪くなる？
この記事では、
- 円満退社予定の人
- 会社に不満がある人
- 会社の規模や参加率によってどう変わるか
このあたりを整理しながら、
「参加／不参加どっちを選ぶか」の目安になる考え方をまとめます。
① 円満退社予定の人：参加・不参加の考え方
1) 参加する場合のメリット
円満退社で、職場の人とも比較的良好な関係なら、
忘年会は 「区切りの場」「ご挨拶の場」 として使うこともできます。
参加するメリット
- お世話になった人たちに、軽く直接あいさつできる
- 「最後にちゃんと顔を出した」という自分の中のスッキリ感
- 退職後もつながりたい人と、連絡先などを交換しやすい
深く語る必要はなくて、ひと言ふた言で十分です。
「今年いっぱいで退職することになったので、
今日ご挨拶できてよかったです。」
このくらいの温度感でOK。
“立派なスピーチ” なんていりません。
2) 不参加を選んでもいいパターン
円満退社とはいえ、
- そもそも飲み会が苦手
- プライベートの予定を優先したい
- もう気持ちが会社から離れている
こういう場合は、無理に参加する必要はありません。
不参加メッセージのイメージ：
「お誘いありがとうございます。
その日は私用があり、今回は不参加とさせてください。」
退職予定だからといって、
「最後くらい出なきゃ失礼」ということはありません。
“参加したいかどうか” を基準に決めてOKです。
② 会社に不満がある人：参加・不参加どう考える？
「正直、この会社もう無理。
忘年会なんて、できれば顔も出したくない。」
そんな場合もありますよね。
1) 参加する場合
それでも参加するメリットがあるとしたら、
- お世話になった“個人”には挨拶したい（会社は嫌でも人は別）
- 「最後くらいは普通にして去る」という自分のケジメ
- 空気を荒立てたくない、波風立てずにフェードアウトしたい
こんな気持ちがあるとき。
この場合は、「必要最低限の時間だけ顔を出す」 という選択もアリです。
- 開始〜中盤までの1〜2時間だけいて、早めに帰る
- 苦手な人とは無理に話さず、距離を取る
「今日はお先に失礼します、少し体調もあるので…」
と自然にフェードアウトすればOK。
2) 不参加を選ぶ場合
不満が強い、精神的にきつい、
そもそも顔を見るだけでしんどい――そんなときは、不参加一択でいいです。
「お誘いありがとうございます。
私用のため、今回は不参加とさせてください。」
理由を細かく言い訳する必要はなし。
退職前だからこそ、これ以上メンタル削らない選択をしてOKです。
③ 会社の「規模」と「参加率」で変わる空気
忘年会と一言でいっても、
会社によってかなり雰囲気が違います。
1) 小規模な会社・部署の場合
- 少人数（社長＋数名）
- 参加率が高いのが暗黙のルール
- 参加しないと、翌日全員から「あれ、来なかったね」と言われがち
この場合、
- 円満退社 ＋ 関係性も悪くない → 顔を出すと場がスムーズ
- 不満が強い ＋ メンタルきつい → 無理せず不参加、その代わり仕事の場で淡々と挨拶
みたいに、「自分の心の負担」と「その会社の空気」のバランスで判断になります。
2) 中〜大規模・参加自由な雰囲気の会社の場合
- 人数が多すぎて、誰が来てないかまで追えない
- 部署ごとに参加率がバラバラ
- 「行きたい人だけどうぞ」スタイル
この場合、不参加でもそこまで大きな問題にならないことが多いです。
- 参加率が5〜6割程度 → 行っても行かなくても良いグレーゾーン
- 8〜9割参加 → 「ほぼ全員行く」空気が強い
とはいえ、最優先は「自分の心と体」。
参加率が高くても、メンタルに大ダメージなら無理しなくてOKです。
④ 忘年会参加・不参加を決めるチェックリスト
最後に、「参加するか／しないか」を決めるときの
シンプルなチェックリストを置いておきます。
Q1. 今の自分のメンタル・体調で、忘年会に行ったらどうなりそう？
- 「まぁしんどいけど、行っても大丈夫」 → 参加も検討
- 「考えただけで胃が痛い、涙出そう」 → 無理して行かない
Q2. 忘年会に行くことで得られるものはある？
- お世話になった人への挨拶がしたい
- 最後の区切りとして顔を出したい
- 退職後もつながりたい人と、連絡先を交換したい
どれか一つでも「やりたいな」と思うなら、短時間だけ参加もアリです。
Q3. 「不参加」にしたとき、後悔しそう？
- 「正直ほっとする」 → 不参加でOK
- 「ちょっとだけ後味悪いかも」 → 1〜2時間だけ参加して、先に帰る作戦
⑤ まとめ：「忘年会より、自分を優先していい」
退職予定のときの忘年会って、
想像以上にしんどいイベントになりがちです。
- 円満退社予定の人
- 会社に不満がある人
- 小さい会社で参加率が高い人
- 大きな会社で空気が読みにくい人
それぞれの立場で「正解」は変わります。
ただ、ひとつだけ共通して言えるのは、
忘年会より大事なのは、あなた自身の心と体
ということ。
- 行きたいなら、行っていい
- しんどいなら、行かなくていい
- 迷うなら、「短時間だけ参加」もアリ
退職は、すでに大きな決断です。
そこに「忘年会くらい行かなきゃ…」と自分を追い込みすぎなくて大丈夫。
この記事の視点が、
「参加」「不参加」どちらを選ぶにしても、
自分で納得して決めるための材料になればうれしいです。
